理科 地学 3学期講習「もっと火成岩!~岩石薄片の作成と観察」報告
2016.03.28
報告が遅くなりましたが、理科・地学科では昨年度に引き続き、3学期に「もっと火成岩!~岩石薄片の作成と観察」という講習を行いました。
実際に自然の中で試料を採集し、自分の手を動かして薄片を作り、観察するという一連の作業を通じて、地学の授業内で学習した火成岩についてより深く知ろうとするものです。意欲のある生徒が集まり、面倒な作業もよくこなしてくれました。知的関心をさらに高めるきっかけとなってくれればと願います。
多摩川のレキの観察と採集の様子です。岩石試料を実際に自分で採集してくるというのがポイントです。
違う種類のレキを集めているうちにどのようなレキが多いかもわかってきます。多摩川だと火成岩のレキは限られますが、なぜそうなのかを、上流の地質と比較して理解することも大切なことです。
教員が切断した岩石の切断面を研磨します。細かい粒子での研磨が終わり、表面が滑らかになったところで、その面をスライドガラスに接着します。
さらに教員が2次切断をしたものを、今度は0.03㎜の厚さまで研磨しながら薄くしていきます。とても薄いので、油断していると無くなってしまうことも・・・。授業の中ではなかなかできない作業でもあります。
完成したものは偏光顕微鏡で観察しました。うまくできた薄片は鉱物種などが同定できました。うまくいかなかった人もいましたが、難しさを体感すること自体も貴重な経験です。